不眠症は寝付けない、途中で目覚める、早朝覚醒などの状態が慢性化し、日中の眠気や心身の不調、仕事や家事に支障をきたす状況を指します。
一時的に眠れない状態や寝付けない場合は、数日から2週間ほどで元に戻ることがありますが、不眠症になると不眠が何週間も何カ月も続くことがあります。
不眠症が慢性化してしまうと、自然に治すことは難しくなるため、自分でできる不眠症対策を知っておく必要があります。
心療内科や精神科、メンタルクリニックなどで相談し、診察を受け、眠りを促すための治療法と併せて、睡眠習慣の改善も重要です。
睡眠習慣を改善するためのポイントとしては、寝床に固執しないこと、睡眠日記をつけること、軽い体操を取り入れてリラックスすることが挙げられます。
不眠症に悩む人は、寝床が苦しい場所だと無意識に思い込んでしまうことがあります。そのため、眠くなるまで寝床に入らず、眠れないまま寝床で過ごさないようにしましょう。
もし眠れないと感じた場合は、寝床から離れて簡単なストレッチを行い、筋肉をほぐしてリラックスすることを意識しましょう。寝床から離れることは、「寝床=眠れない場所」という思い込みを軽減するのに役立ちます。
寝床が眠れる場所であることを身体に認識させることも有効です。不眠症の方は寝床にいても実際に眠っている時間が少なく、睡眠効率が低い傾向にあるため、睡眠日記を付けて自分の睡眠効率を把握することが効果的です。
寝床に入った時間、眠りに入った時刻、目を覚ました時刻、寝床から出た時刻を記録し、昼寝をした場合も書き込み、眠りの質や日中の眠気の有無を記録します。
毎日の記録が重要であり、起床後に書く時間を決めておくと続けやすくなります。
不眠症の改善には、睡眠習慣の改善が重要です。寝床が眠れない場所だという思い込みを払拭する行動を実践し、毎日の睡眠を記録したり、ストレッチなどでリラックスを促すことが不眠症の改善につながります。